「間」の合わない会話が苦しい3つの理由③「気まずい」沈黙,心地よい沈黙
さて,問題です。
会話の盛り上がりを一瞬で打ち砕く破壊力といえば?
答えは「沈黙」です。
試してみてください。
どんなに盛り上がっている会話であっても,誰かが急に黙りこむと一瞬で雰囲気が変わります。
そして,「何があったんだろう」,「気を悪くさせたのか…」とみんなを不安にさせます。
そうです,会話における沈黙は不安と困惑を生むのです。
人は周りの人の心のなかを無意識的に気にしています。
会話は相手の心のなかを窺う大きな手がかりです。
だから会話は大事なんです。
特に会話の流れは重要です。
流れが途切れると「自分を不愉快に思っていないか?」と無意識的に心配になるんです。
何を考えているかわからなくて,
「こいつ,何を考えているんだ…」って心配になるあまり,
相手を信用できなくなったりもします。
これが「気まずい」です。
「間」の合わない会話は沈黙が増えるもの。
すなわち「気まずい」が増えて,私たちは落ち着かなくなるんですね。
さて,こんなときはどうしたらいいのでしょうか。
心のなかを窺う大きな手がかりはあと2つあります。
表情と視線です。
特に笑顔で相手を軽く見つめる,
一瞬だけ視線を合わせる(アイコンタクト),
が相手と自分自身を落ち着かせるのには有効です。
すると,あら不思議,気まずい沈黙が心地よい沈黙に早変わりします。
「気まずい」と感じたら試してみてください。
「間」の合わない会話が苦しい3つの理由②「息苦しい」 - 心理学研究者/心理療法家 杉山崇教授のブログ
「間」の合わない会話が苦しい3つの理由① - 心理学研究者/心理療法家 杉山崇教授のブログ