うつ病は「一分で治したい!!」「でも治らない…」が長引かせる
うつ病は慢性的な心労にさらされる中で,脳(無意識)が心労を何とかしようとがんばって柔軟性を失うことで,苦しくなる考え方や抑うつ気分が止めどなくあふれだす状態です。
抑うつ気分は単なる心の問題ではなく,生理学的な「痛み」を持っています。
この苦しさは,経験がない人には想像できないことも多いようです。
あまりにも苦しいので「一分で治したい!!」と願ってしまいます。
この願いは人としてはごく自然なものです。
「痛み」は取り除こうとするように私たちは創られているのですから。
ただ,複雑なメカニズムを持つ「うつ病」ですから,簡単には抜けだせません。
そのため,「治したい願い」と「治りにくい現実」のギャップが新しい心労になることが多いのです。
「うつ病」のメカニズムはほぼわかっています。
このギャップを新しい心労にしたり,「治らない」と絶望するのはやめましょう。
心が壊れたわけでも,狂ったわけでもないのですから。
心と脳のメカニズムを整えれば,きっとうまくいきます。
【一日一分:うつ病の真相と治し方講座】うつ病の正体はかなりわかっています。 - 心理学研究者/心理療法家 杉山崇教授のブログ