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京都大学:心理学評論:「自己」 The self とは何か?

京都大学の心理学研究室が出している「心理学評論」という心理学レビュー論文のジャーナルがあります。
そこからの依頼論文で「臨床心理学における自己」というものを執筆しました。

もともと臨床心理学は学派間の交流や議論が薄いので,統合的に書くのは本当に一苦労で,ここ一月半,いろんなことが滞りました…ご迷惑をお掛けしたみなさん,ごめんなさい!!

でも,その分成果もありました。

脳神経科学と認知科学の統合から無意識のメカニズムを論じた試論をベースに,各派の自己論を統合すると,各派ごとに矛盾があるある…ですが,ほぼすべて,近年の脳神経科学の研究成果で説明できるのです。

たとえば,実存的自己(生きる喜びとしての自分)は学派間で矛盾だらけ。
ですが,脳のデフォルトモードネットワークとタスクポジティブモードには相互抑制関係があります。
私たちは同時に共感・喜びモードと分析・問題解決モードにはなれないようです。

臨床心理学が学派間で交流できないのは,臨床心理学者達の脳のモードが違ったからかみ合わない?

また,生物的自己は原始的な皮質を想定したシステムなので,人類のような高度な皮質を備えてしまうと,システムエラーを起こします。
この論文では仮に「感情のパラドックス」と名づけましたが,このことが,うつ病強迫性障害PTSDパニック障害の主原因です。

同時に,洗脳やマインドコントロース,有名なストックホルム症候群もこの感情のパラドックスが引き起こしています。

などなど,ネタは大量に仕入れましたが,また具体的にご紹介したいと思います。

事例も豊富に盛り込んだので,臨床心理士の方には事例論文としても楽しんでもらえると思います。

次号,心理学評論,みなさんどうぞ御覧ください!!